稲核(いねこき)を越えると、山はますます両側に迫り、トンネルも増えて。
梓川沿いに走り、野麦峠方面への道と別れるトンネル内分岐を越えると、
目の前に奈川渡ダム(梓湖)が広がります。
さらに湖沿いを走ること数分で、沢渡(さわんど)地区へ。
普段上高地へ行くときはここに車を停めてゆくのだけれど、
今日は林道を走るのが目的なので、さらに車を走らせます。
沢渡を越えてしばらく走ると、湯川渡へ。
少し手前で“上高地・乗鞍スーパー林道→”と右に入る道があるので、
車線がひいてないそちらの道路へ。
沢渡を越えるとあまり自家用車は走っていない上に、
誰もその分岐では曲がってゆかないんだなぁコレが。
こわいなぁ。
まぁ、とりあえず曲がってみる。
でもやっぱり…
とまってみる。
お、
一台軽自動車が行ったぞ!
「なぁんだ、軽で行けるんじゃん」
勇気100倍でついてゆく。
乗っている車が車なので、あまり後ろについてゆくと、
そんなつもりでもないのに「あおられてる」と思わせると、
かわいそうだなぁと思って、微妙に1分位あけてついてゆくことに。
5分位してからかなぁ、ヘアピンカーブを越すと目の前に現れたのは…
路肩で休憩してるよさっきの軽!
ということで、ここからは自分で道を切り開いてゆかなければなのです。
すれ違うのが結構難しそうな細い所もあるので、
対向車が来たら来たでやだなぁ、とか思いながら。
しかし山肌はどんどん険しくなってゆきます。
ここで停まるほうがもっと心細いので、とりあえず前進。
岩とか転げてきたらひとたまりもなさそうだし。
雨もどんどんひどくなってきて、たまに道を横切る沢の水も、
白いしぶきを上げてちょっとした滝のように。
そんなこんなで心細く走ること、約20分。
突然幻のように出てきた建物。
どうやら白骨温泉にでたみたいです。
入りたかったけど、猛烈な雨(露天が良いもんなぁ)と、
時間もあまり無くて、残念ながら先を急ぐことに。
ちょうど満開の山桜を見ながらしばらく走ると、
「ここから有料」って看板が。
なるほど。ここからが上高地・乗鞍スーパー林道らしい。
は〜い、と思いながら進んでゆくと、看板がめっちゃ出てくる。
「わかったわかった」って思いながら、ずんずん進んでゆきます。
ずんずんずんずん。
ずんずん。
ずん。
で、20分。
乗鞍高原料金所に。
「さぁて」とドアを開けると、
『ただいまB区間では料金はかかりません』って張り紙が。
さっきの「有料です」はなんだよーと思いながら、
一の瀬園地地区に入ってゆきます。すると、白樺の林に水芭蕉という、
さっきまでとはうって変わって、高原らしい風景。
一の瀬園地を越えたあたりで、今度はちゃんと料金所があります。
料金所のおじさんから「気をつけていきなさいよ」とのお言葉。
ここからは、5月3日に開通したばかりのA区間。
さすが開通して半月ばかりな事もあって、至る所に残雪が。
そして残雪のある沢筋では、おそらく冬の間の雪崩などででしょう、
ガードレールがありえない方向にひん曲がり、もはや意味為さず。
標高もあがり、最高地点では1500m以上、
白樺峠手前では、はるか下に雲が見えました。
峠を越えると、一気に下り道。
たまにミラーが役に立っていないカーブでは、
来るかもしれない対向車にドキドキしながらも、
結局林道通じて対向車は1台しか通らず、無事、
奈川地区へとたどり着いたのでした。
結局そこからは寄り道もせず、3時間余りで新宿へ到着。
夜は友達とのご飯会に間に合ったのでした〜。
しかしほんと良く走るクルマだったね。
あ、ちなみにパンはこんな感じで。
いやー久々の乗鞍、楽しかったな。
今度は晴れてる日にもう少し早く家を出て、
上高地→蕎麦→露天風呂→飛騨高山をやりたいですな
しかしドライブ好きにはお勧めですぞ、このコース。
ま、とりあえずこんな感じの旅行でした〜。
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