4ラウンドくらい終えて(まぁ僕の場合は1ラウンド1時間くらいだけど)、今日はもういいかな?と浜辺で休んでいると、地元の高校生が声をかけてくる。
『おっくんですよねぇ?』
「うん。はぁ。いや、どうも」
『学校へ行こ…あれ?』
「ちゃうちゃう、ゴーゴゴー、うーん、あれ、ハモネプ。」
『あー、そうだそうだそうだそうだ、わー、すっげー』
「いやいや、まぁまぁ」
いつまでも騒いでいても僕がどうしていいのかわからんので、僕も休憩がてら、ちょうど暇だったし、とりあえず座らせて、相手してみることに。
いかにも夏休み高校生風の男子3人、女子2人。
地元に住む男の子はサーフィンを、女の子はそれを見に来たらしい。
日没まで1時間を切った砂浜、そして海は、
台風一過の波を狙いに、無数のサーファーが芋を洗うように漂っている。
「混んでるねぇ、今日は。」
というと、
『今日は人がものすごく多くて、サーフィンどころじゃないっす。』
だって。
基本的には、海では一人一波がルール。
先に誰かが乗っている波に後乗りしてはいけないのだ。
ぶつかるからね。
ただ、このルールにも
「同時に波をつかまえたら、まぁその辺は仲良く」
(なんかいろいろあるみたいだけど良くわかんないので省略)
っていうのがあって、今日みたいに数メートル感覚で人が居ると、別に審判がいるわけではない海では誰が先に乗ったなんて誰も分からない状態。
ひどいと、ひとつの波に3人くらい当たり前の状況で、うまいサーファーは海面にカラーコーンの様に浮かぶ頭を器用にすいすいよけて、ナミノリをしているような状態だ。
高度経済成長時代、急激に増えた車で交通事故が多発した時代は
「交通戦争」という言葉であらわされた。
台風一過、そして夏の初め、急激に増えたサーファーで混迷を極める
「波乗戦争」 さしずめ、こういう感じだろうか。
閑話休題。
『今何歳なんですか?』と質問攻め開始。
「えと、27歳、学年で言うと28歳かな?」
というと、
猛烈に驚かれる。
『えー?そんなー?』『見えねー』『わっかーい♪(←女子)』
ここにも居た俺の年齢勘違いしてる人(笑)
まぁ、若く見られるのは嬉しいけどね。
しかし
『えー?ひとまわりー?(←女子)』
どきっ。
「え?いくつ?」
『16ですー』
ほんとだ。
(T_T)
さすがにひとまわりはすごいなぁ。
しかしそんな一回り下にも物怖じしないおれ。
続々続く質問。
『他のメンバーはいないんですかー?』
「なんでこんなときまでつれてこなあかんねん」
『えー?一緒に来ればいいのに』
「いつもイヤでも(←言葉のあやね)仕事で一緒におらなあかんねんから」
『そうかぁー』
突然
『こいつボイパできるんっすよ』
と男子が。
『いやーできねぇーよ、まじ無理』
とかなんとか言い出すので、
「やってみてよー」
というと、
『やれよー』
『無理だよー』
『だって本場だぜ本場に聞いてもらえよー』
なんだよ本場って(笑)
とりあえず、ダイブンすったもんだの末、やってくれる。
『あれっすよ?8ビート』
とかなんとかいいながら。
意外にうまい。(^-^)v
「おーっ、すごいじゃんすごいじゃん」
『いや、そんなでも』
って普通に照れてる(笑)
聞くと、中学の文化祭で合唱部に「ボイパやって」でスカウトされて、昔のラグのDVDとか見て勉強したんだそうな。
その後は、早い子は中2からサーフィンをやっているという話やら、今日の水が冷たいやら、そんな波談義をしてお別れ。
あまりにも男子3人が絵になるので、撮らせてもらうことに。
本人たちに了解は取ったものの、一応顔が分からないサイズに小さくはしておきます。ご了承を。雰囲気だけ味わってね。
(c)2005 Masayoshi Okumura
なんだか小さいのだけだと申し訳ないので、一応こんな写真も。
(c)2005 Masayoshi Okumura
「海辺、夕暮れ、犬の散歩」
とりあえず、黒くなるとこまでなったらしく、今日はあまり焼けませんでした。
おしまい。